HSPさんに言ってはいけない言葉7選

アイキャッチ画像です はじめてのHSP

「HSP」という言葉を知っている人のほとんどは、HSPさんは傷つきやすい
という話を聞いたことがあると思います。

常に他人の言動にアンテナをびんびんはって、
時に推測もしながら、なんとか相手の考えていることを読み取ろうとします。
また、周りのネガティブな感情に影響されて落ち込みやすかったり、
自分の言動に自信がないこと相まって、他人との関わりの中で

  • 相手を怒らせてしまったかな?
  • 何かミスしたかな?
  • 自分のせいでこんな空気に・・・

と、落ち込んだり傷ついたりしてしまうことが人一倍多いのです。

HSPの気質を持たない人にとっては理解しがたいことかもしれません。

でも、この世界にはHSPの気質を持つ人と持たない人の両方が存在します。
そのことをお互いが認識し、尊重しあうことで
誰もが心地いい環境が生まれると思うのです。

また、全人口の5人に1人がHSPだとも言われています。
気づいていないだけで、あなたの隣にいるあの人もHSPかもしれません。

ということで今回は、

  • HSPさんが傷つく言葉7選
  • HSPさんと気持ちよく会話をするために工夫できること
  • HSPさんを傷つけてしまったと思った時の対処法

についてお伝えしたいと思います!

HSPさんの特徴

DOESが持つ特徴について説明した画像です。

HSPには「DOES(ダズ)」と呼ばれる4つの大きな特徴があります。

その4つの要因が組み合わさって、いわゆる「HSPあるある」が生まれているのですが、
今回取り扱う「他人のささいな言動に傷ついてしまう」というのは、DOESのうち
D、E、Sが関わっていると考えられます。

HSPのそれぞれの要因がどれだけ強く出るかは人それぞれですが、
これだけ多くの要因が関係していたら、「他人のささいな言動に傷ついてしまう」というのは、
HSPに分類される多くの人にとって当てはまるものなのかもしれませんね。

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HSPさんに言ってはいけない言葉7選

では、HSPさんはどのような言葉によって傷ついてしまうことが多いのでしょうか。

もちろん個人によって差はありますが、代表的だと思われるものを7つ紹介したいと思います。

  1. 気にしすぎ・考えすぎ
  2. 普通は〜
  3. 早くしてよ
  4. そのうち慣れるよ
  5. 自分もそうだ
  6. きつい冗談・悪口
  7. HSPであることを見下すような発言

気にしすぎ・考えすぎ

これはもうHSPさんからしたら、「わかってるわ!」という感じですね。

他人のささいな言動が気になって眠れなくなったり、
眩しい光や服のタグなどの小さな違和感に耐えられないほど不快になったり。

他の人が気にしていないことが気になっている。
という自覚はHSPさん自身にもあるし、気にもしているんです。

そこに他の人から「気にしすぎだよ」などという言葉をかけられてしまうと、
励ましてくれているんだ!ということはわかる一方で、
「気にしたくて気にしてるわけじゃないんだけどな・・・」とやるせなさ
を覚えてしまうのです。

普通は〜

ここでいう「普通は〜」には、一般論、つまりマジョリティ(多数派)
の意見を述べる、というニュアンスが含まれています。

つまり、自分がマイノリティ(少数派)だという意識が強く、
そのことに対してポジティブな感情を抱けていないことも多いHSPさんにとって、
この言葉は非常に辛いものです。

私自身この言葉をかけられると、
アドバイスしてくれたことにありがたさは感じつつ、
マジョリティの風潮に沿えない自分の生きづらさを浮き彫りにされた
ような気がして悲しくなってしまうのです。

早くしてよ

HSPさんはものや人のささいな変化に気づき、それについて深く考えることができます。
また完璧主義な一面もあり、物事に粘り強く丁寧に取り組むことができます。

このことはHSPさんの大きな長所になる一方で、
「仕事が遅い」「判断ができない」という印象を与えてしまう要因にもなります。

HSPさん自身は急いでいるつもりの時に「早くして」と声をかけられると、
妥協するポイントがわからなかったり、物事の優先順位を見失ったりして、
さらに焦ってしまうのです。

そのうち慣れるよ

大きな音、口調のきつい上司、ギスギスした雰囲気の職場。

そんなHSPさんにとっての刺激が辛くて誰かに相談した時に
この言葉をかけられてしまうと、
「誰も自分の苦しみは理解してもらえないんだ」
「こんなことにも耐えられない自分はなんて心が弱いんだ」
と、落ち込んでしまうことがあります。

自分もそうだ

これは入れようかどうか迷ったのですが・・・。

というのも、この言葉によって傷つくかどうかは場合によるからです。

「私もわかる!」と言われた後に、上でお伝えしたような
「でも、気にしすぎだと思うよ!」とか
「でも普通は〜だから、考えても仕方ないんじゃないかな?」
とか言われてしまうと、せっかく話を聞いてくれた人に対して、
「私の何をわかっているんだ?!」と、怒りに似た感情を抱いてしまうのです。

要するに、「理解されない」ことそのものに悩んでいることが多いHSPさんに、
「とりあえず」同意することは、避けてもらえるといいかなと思います。

きつい冗談・悪口

これは誰でも嫌ですよね。

ただ、HSPさん特有の点として挙げられるのは、
こういった冗談や悪口の矛先が自分に向かっていない時でも傷ついてしまう
ということです。

なので、HSPさんは気の置けない友達が他の悪口を言っている状況や、
あちらこちらで人の声が飛び交っている状況はとても苦手。
いますぐ逃げ出したくなってしまいます。

HSPであることを見下すような発言

「HSPだからって逃げられると思っているの?」
「病気でもないのに甘えたことを言うな」
などの、HSPの気質を根本から否定したり、甘えだと決めつける発言を指します。

確かにHSPは病気ではありません。
だから明確な診断も治療法もありません。

なのに、日々小さな刺激と闘い、「周りの人と違う」という違和感と向き合い
続けなければいけないのがHSPさんなんです。

そこに上のような言葉をかけられてしまうと、
「自分は誰にも理解されないんだ」と、本当に孤独な気持ちになってしまいます。

また、HSPの概念自体を否定することは、
HSPさんの人格を否定したと受け取られることもあるので、避けた方がいいでしょう。

HSPさんと話すときに心がけられること3選

HSPさんは無意識のうちに周りの人の気持ちや考えを、
言葉はもちろん、表情や口調、声色などからも読み取ろうとしてしまいます。

そこで、HSPさんとHSPの気質を持たない人が気持ちよく会話ができるように
心がけてもらえると嬉しいことをHSP目線で3つ紹介します。

  1. 穏やかな口調で話す
  2. 肯定も否定もアドバイスもしない
  3. できるだけ言葉にする

穏やかな口調で話す

問いただされるような口調やそっけない返事を受けると、
「怒られている・・・?」と不安になってしまうHSPさんは少数派ではありません。

なので、少しゆったり柔らかい口調で話してもらえると、安心して会話を楽しめるでしょう。

とはいえこのあたりは、HSPさんも一定期間関わりを持ち続けていたら、
「この人はこういう話し方なんだな」と学習するので、
あくまで「気に留めておく」くらいの感覚で大丈夫だと思います。

肯定も否定もアドバイスもしない

HSPさんの話を聞いていて、

  • どうしてそんなことで悩んでいるんだろう
  • 自分だったらこうやって乗り越えられるな
  • ちょっと考えすぎじゃないか?なんとかなるだろう

なんて思うことはたくさんあると思います。

でも、上に書いた通り、HSPさんは本当に1つの言葉の意味を
深く深く考えて、落ち込んだり、傷ついたりすることがあります。

また、HSPさんには「わかっているけどできていないこと」がたくさんあります。
そこを指摘されると、なんとも悲しい気持ちになってしまうのです。

なので、HSPさんの話を聞くときは、色々言いたくなる気持ちをグッと堪えて、
まずは、「そうなんだね」とただ受け入れる姿勢でいるのが吉だと思います。

HSPさんが悩みを相談してくるのは、その人のことを信頼している証拠です。
本当にアドバイスを求めている時なら、本人から「アドバイスが欲しい」と
申し出てくると思いますよ。

できるだけ言葉にする

これが1番大事です!!!笑
切にお願いしたい!!!

上でも触れたとおりHSPさんは、人の感情を言葉の内容以外の情報から読み取ろうとする
傾向が強くあります。

それゆえ、(勝手に)いろんな想像を膨らませて、
目の前の人に不安を感じたり、怖くなったりしてしまうことがあるのです。
そして、その原因を自分の中に探し反省する。つまり、1人反省会を開き、
落ち込んでしまう・・・なんてことは珍しくありません。

でもこれ、おそらく相手(HSPさんと関わるあなた)からしたら、
自分は特に何も意思表示をしていないのに、HSPさんが勝手に色々考えて、不安になって、
落ち込んでしまうという不可解な行動に見えるんじゃないかと思います。

それは、それはわかっているんですけど・・・。🥺
その上で「自分は怒っていない」「HSPさんが不安になる要素はない」
ということを言葉にしてもらえると、とっても嬉しいのです。

タイミングは、HSPさんの方から不安さが口に出た時で大丈夫です。

HSPさんも「あなたと仲良くしたい」と思ってあなたの目の前にいるはずなので、
信頼関係を築くために必要な工程なんだな、と思ってもらえると幸いです。

HSPさんを傷つけた?と思った時にできること

ここまで、HSPさんが苦手な言葉や、会話をするときの工夫についてご紹介してきました。
とはいえ、HSPさんが相手かどうかに関わらず、
完璧に誰のことも傷つけない話し方をすることは難しいでしょう(私もできない)。

では、自分の発言でHSPさんを傷つけてしまったかな?
と思ったとき、できることにはどんなものがあるでしょうか。

謝罪する

相手を傷つけるつもりはなかったけれど、自分がした発言に配慮がなかったな、
発言をした時の自分の精神状態がよくなかったな、なんて時はありませんか?

そんな時は素直に謝ってみるのはいかがでしょう。

内容にもよりますが、普段から信頼関係を築くことができている人なら、
HSPさんも発言1つで関係を断ち切ろうとは思わないはずです。

ただ、HSPさん自身が誰かの言葉に傷つき、それを伝えた時、
相手が謝ってくれるか否かで印象は大きく変わります。
個人的には、「(こんな面倒な)自分と関係を続けてくれようとしている」と、
嬉しく思います。

そして、謝ったついでに発言のどの部分に傷ついたのかを聞いておけば、
同じことを繰り返すことも少なくなっていくはずです。

距離を置く

HSPの気質を持たない人にとって、
HSPの気質を持つ人が傷つくポイントは理解できないことがあるでしょう。

どれだけ気をつけて発言しても落ち込まれる、
「こんなことで?」と思うような発言で怒られる。なんてこともあるかもしれません。

それでもHSPさんの人柄に魅力を感じ、関係を長続きさせたいと思うなら、
ここまでご紹介してきた内容を心に留めながらお付き合いいただけると
とても嬉しいです。

一方で、HSPの気質を理解し、向き合おうとすることであなた自身が辛くなってしまう
場合は、HSPさんと少し距離をおいてみてもいいかもしれません。


本当に誰とでも仲良くできる人は、この世界でもごくわずかでしょう。
また、人の性格は様々な人生経験が形つくっていくので、
相手がHSPさんかどうかだけで自分との相性を測ることもできません

だから、出会う人1人1人とよく向き合って、
互いが一緒にいて心地いいと思える人との繋がりを大切にできたらいいんじゃないかな?
と思います😌

まとめ

今回は

  • HSPさんに言ってはいけない言葉とその理由
  • HSPさんと話をするときは、柔らかい雰囲気と受け入れる姿勢が大事
  • HSPさんを傷つけたと感じたときは、謝るか距離を置くかが有効

ということをご紹介しました。

HSPだから特別扱いしてほしいというわけではありません。
ただ、他の人が気にならないところが気になったり、
落ち込みやすい気質の人がいる、ということを知って欲しいのです。

そしてこのサイトが、HSPに対する理解を深める一助になればとても嬉しいです🌼

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