【HSPさんのための認知バイアス入門】16 基本的な帰属の誤り

HSPさんのための認知バイアス入門

何度も同じミスを繰り返す人

心無い言葉で誰かを傷つける人

見るたびにいらだったり、悲しくなったり。

どうしてそんなことするんだろう・・・

と理解に苦しんだりもする。

共感力の高いHSPさんだからこそ、

例え自分に関係ないことであっても、

そこから生まれたネガティブな感情に

気持ちが支配され、落ち込んでしまうこともあるのでは

ないでしょうか。

でも、自分から見て理解に苦しむ行動をしている人も、

本人にすれば、きちんと理由があることがほとんどです。

逆の立場になれば当然ですよね。

意味なくミスしたり、誰かを傷つけたりするわけがないでしょう。

なのに他の人のことになると、

ついそのことを忘れて、自分の判断基準で善悪を決めつけてしまう。

不当に誰かを責め、自分が責められる。

これには、「基本的な帰属の誤り」という

認知バイアス(考え方の偏り)が関係しているかもしれません。

ということで今回は、

  • 基本的な帰属の誤りの概要
  • 基本的な帰属の誤りがHSPさんに与える影響
  • 基本的な帰属の誤りの悪影響を受けないためにできること

をご紹介します!

これを読めば、

不器用な誰かを少し優しい目で見られたり、

誰かの不当な攻撃から自分の心を守ることができるかもしれません😉

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基本的な帰属の誤りとは

基本的な帰属の誤り
:誰かの行動の原因について説明するとき、その人の能力や性格などを重視しすぎて、
 状況や環境などの要因を軽視すること。

例としては、

  • いい人の役をしている俳優のことを「いい人」だと感じる
  • 作業が遅い人に対して、状況を考えず「ノロマだ」と考える

などが挙げられます。

また、自分の行動の原因は、

状況や環境を重視しやすいという認知バイアスと合わせて、

行為者ー観察者バイアスと呼ばれることもあります。

だから、作業が遅い誰かのことは「ノロマだ」という人も、

自分の作業が遅い時は、

「作業環境が悪い」とか

「人数の割き方が間違っている」なんて

言い訳する…なんて事態が起こるんですよね。

基本的な帰属の誤りがHSPさんに与える影響

では、この基本的な帰属の誤りが

HSPさんに及ぼす影響とはなんでしょう。

  • 自分のミスを誰かに不当に責められる原因になる
  • 自分が改善すべきことを見落としてしまう
  • 差別・偏見の原因になる

の3つの視点からご紹介します

自分のミスを誰かに不当に責められる原因になる

会社や学校で何かミスをしたり、作業が遅れてしまったりした時、

  • あなたが確認しなかったからだ
  • あなたの作業が遅すぎる
  • 真面目にやっていないのか

などの言葉で責められて、落ち込んだことはないでしょうか。

それらの言葉が完全に的外れだとは言い切れません。

ただ良い悪いに関わらず、物事は

様々な要因が絡み合って起こります。

「あなたのせいだけ」で起こるものなんてそうないのです。

きちんと検証すれば、

  • 使う道具の不備・劣化
  • 不適切な時間配分・人員配置
  • 計画自体の抜け

など、作業環境や前提条件の設定ミスが見つかるでしょう。

自分が改善すべきことを見落としてしまう

何かミスをしてしまった時、誰しも少しは、

「自分のせいじゃない!」

と言いたくなる気持ちがあるのではないでしょうか。

ただ、先ほど紹介した通り、

アクシデントも、人間関係のトラブルも、様々な要因が

複雑に絡み合って生まれます。

だから、どんなミスであっても、

  • 物事の優先順位が適切に定められていない
  • 必要以上に仕事を抱え込んでいる
  • 確認作業が不十分である

など自分自身の改善点があるものです。

それを見つけられることができずに、

周りの人や環境のせいばかりにして、

いつまでも成長できずに同じミスを繰り返すのは、

とてももったいないことですよね。

差別・偏見の原因になる

  • あいつはミスばかりだから、どうせ今回もミスするんだろう
  • あそこで2人が言い争っている。また片方が何かいちゃもんをつけているんだろう
  • 店員さんに怒っている人がいる。クレーマーじゃん

これらは全て、基本的な帰属の誤りが関係する

差別・偏見です。

ミスをした人、怒っている人、

きっと各々にそれをした理由があるはずなんです。

でもそれを考慮せず、自分が見た情報、

感じたことだけをもとに相手を非難する。

その結果、相手が傷ついてしまったり、

相手の評価に悪影響を与えてしまったら、

その非難は紛れもない差別・偏見だと言えるでしょう。

⭐️他にも差別・偏見につながる認知バイアスは色々⭐️

基本的な帰属の誤りとの上手な向き合い方

では、基本的な帰属の誤りによって、

誰かを不当に責めたり、

誰かの不当な非難で傷ついてしまわないように

できることはなんでしょう。

今回は、

  • 自分は差別・偏見をすることがあるという意識を持つ
  • 多くの視点から物事を捉えるくせをつける

の2点をご紹介したいと思います。

自分は差別・偏見をすることがあるという意識を持つ

自分も差別・偏見をしてしまうかもしれない。

という意識を持つことはとても大切です。

どれだけフラットな視点で物事を見ようと心がけていても、

私たちの感情はそれを邪魔してきます。

長い人生の中で培ってきた「常識」なんかもそうですよね。

そして、自分の感情や常識によって、

差別・偏見をしてしまっている時の多くは、

「自分が差別・偏見をしている」

ということには気づけません。

なぜならそういった時、たいていは、

自分の考えが唯一の正解で、他の考え方があることに

思い至らないからです。

だからこそ何かを伝えるときは、それが

「差別・偏見になっていないか」という引っかかりを持って、

口に出す前に立ち止まるくせをつけておくといいでしょう。

多くの視点から物事を捉えるくせをつける

何かをしようと思ったとき、誰しも

ミスを防いだり、計画が円滑に進んだりするように

計画を立てると思います。

そんなとき、ただなんとなく

やることを組み立てるのではなく、

色んな視点から明確なチェック項目を

作っておくことが有効です。例えば

  • 作業に割く時間
  • 使う道具やソフトの過不足の確認
  • 作業するメンバーの適性

といった作業全体に関わるもの、

  • タスクをこなす順番を考える
  • 適切に人に作業をお願いする
  • ダブルチェックなどの作業を追加する

などの作業する人自身の工夫といったものなどが

挙げられます。

周りの人の意見も取り入れながら、

チェック項目をしっかりと作っておくと、

ミスがあった時も「どこでミスがあったか」

の検証がしやすくなるので、不当に誰かを責める

ことがぐっと減ります。

そして、

「周りの意見を取り入れながらやるべきことを定める」

という行動は、自分1人で何かを進めるときにも

大いに役立ちます。

できるだけ広い視野を持つことが、

トラブル少なく目標を達成したり、

効率よくPDCAサイクルを回す鍵になるんですよね。

まとめ

今回は、

  • 基本的な帰属の誤りとは、何かがあったときに、その要因を人の能力や性格を重視して決めつけてしまうこと(環境などは軽視される)
  • 基本的な帰属の誤りは不当な非難や差別・偏見の原因になる
  • 周りの人と協力しながら、多様な視点で物事を考えることで、基本的な帰属の誤りによる差別・偏見を防げる

というお話をしました。

誰かの行動も、自分の行動も、

基本的にはいくつもの要因が重なって起こるもの、

もしくは理由があって起こすものです。

そのことを心の片隅に置いておくことができれば、

自分の見えている要因だけで誰かを責めたり、

誰かに責められたことで傷ついたりすることは

ぐっと減るのではないでしょうか?

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【参考文献】
・情報文化研究所 情報を正しく選択するための認知バイアス辞典 フォレスト出版株式会社 (2021)

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