
- 関わる全ての人と仲良くしたい
- 相手に求められている行動・返答をしないといけない
- 誰かに不快な思いや不安な思いはさせられない
つまりみんなにとって
「いい人でいなきゃいけない」
その一心で毎日たくさんの方面にアンテナを張って、
にこにこして、時に自分の気持ちを飲み込みながら
過ごしている方はいませんか?
私は結構そういうスタンスでいることが多いのですが、
揉め事を最小限に抑えたり、
自分が困った時に助けてもらえる環境ができやすい、
という点ではとってもいいんですよね。
一方で人と関わるとどっと疲れてしまうので、
「もう私のことを誰も知らない世界に行けたらどれだけ楽だろうか」
なんて考えてしまうことも少なくはありません(そして海外に行く笑)。
ただそれってすごく悲しいことだし、
そう考えること自体に疲れてしまうんですよね。
なので、今回は私の仲間、
「いい人」から抜け出せずに困っている方へ向けて
についてご紹介して行きたいと思います。
これを読んだあなたが少しでも
「いい人」の呪いから解放されて、
ありのままを受け入れてくれる人との関係を
より大事にできるようになってもらえたらとても嬉しいです。
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HSPさんが「いい人」にこだわってしまう理由

まずは、どうして自分は
「いい人でいなきゃ」
という思いを抱いているのかについて考えてみましょう。
私自身が考えた時に思いついたのは以下の4つの理由でした。
皆さんにも当てはまるものはあるでしょうか?
- 相手に嫌われてしまうことが怖いから
- 自分自身が傷つきやすいから
- 他人の喜ぶ姿で自分も幸せになれるから
- いい人でいられないと自分を責めてしまうから
こうやってあげてみると、
HSPさんは自分の心を守るために「いい人」
でいてしまう傾向があるのかなあと思いました。
それぞれの理由についてもう少し深掘りしていきたいと思います。
相手に嫌われてしまうことが怖いから
誰かに嫌われてしまうことが怖いから、という理由で
- 思ってもないことに無意識で同意・共感してしまう
- 「嫌われている?」と思った人により愛想良くしてしまう
- 苦手な人の前ではそのことがバレないようにテンションを上げてしまう
なんてことはありませんか?
私の場合は、別に嫌われてもなんの問題もないことはわかっているのに、
誰かに嫌われてしまうような自分の行いや性格はいけないような気がして
うまく立ち回ろうとする心理が働いてしまっている気がします。
自分自身が傷つきやすいから
自分が誰の反感も買わず、嫌われもしないいい人でいたら、
誰にも鋭い言葉やきつい態度を取られることはありません。
誰かを傷つけてしまった自分を責めてしまうこともありません。
一方で誰かと関わることで生まれた心の傷は、
自分の中だけで解決できるものでもないのでなかなか消えません。
うまくやれなかった自分自身を責めてしまう原因にもなります。
だからそもそも傷つきたくない。
私はそう思って
自分の意思とは反する無難な言動をとることも多かったです。
他人の喜ぶ姿で自分も幸せになれるから
これはいい人ぶっている訳ではありません。
周りの気持ちに自分の気持ちが影響されやすい気質を持つ
HSPさんならわかってくださると思うのですが、
他の誰かが嬉しそう・楽しそうな姿って、
なんだかこちらまでパワーをいっぱいもらえて、
幸せな気持ちになっちゃうんですよね。
その誰かが大切な人ならなおさらです。
だから
「この人の笑顔のためならなんでもできる!」
の気持ちで面倒なことも辛いこともできてしまうのが、
HSPさんの素敵なところでもあり、
難しいところでもあると思います。
いい人でいられないと自分を責めてしまうから
そもそも
「いい人でいなきゃいけない」と思っているから、
- 誰かを嫌いになってしまった自分
- 自分の心を守るために相手を避けてしまった自分
- 平等な気持ちで誰かを評価したり助けたりできなかった自分
を受け入れることができません。
そこにHSPさんには完璧主義な傾向にある人が多いことも相まって、
自分が「いい人」でなくなってしまうことで、
「誰のことも愛し、誰からも愛される自分」
という自分の理想から離れることに
抵抗感を覚えてしまうのではないかと思います。
・・・めっちゃこれサンシャイン池崎さん構文じゃん。笑
「いい人」でい続けることのデメリット

冒頭にも挙げた通り、ずっと「いい人」でいれば
自分に関わる揉め事はぐっと減ります。
また、あなたが困ったときに手を差し伸べてくれる人も
たくさん出てくるでしょう。
一方で、「いい人でいる」
そのために自分の意思に反した言動を取ったり、
過度に相手の表情や言葉に対するアンテナを張り続けてしまうと、
- ありのままの自分が出せなくなってしまう
- 自分の体と心に余裕がなくなってしまう
- 他人にも過度な期待をしてしまう
などのよくない影響が出てきてしまうことがあります。
ありのままの自分が出せなくなってしまう
「いい人」でいる、つまり誰にも嫌な思いをさせない人でいるために
- 相手の要望を察知し、合わせる
- 自分の意思に反した行動をとる
- ネガティブな気持ちの時も明るく振る舞う
ことが癖づいてしまうと、
ありのままの自分を出せる人が少なくなってしまいます。
自分の気持ちと行動のギャップが大きくなればなるほど、
その差で相手が自分のことを嫌ってしまうのではないか
という不安も大きくなるでしょう。
自分の体と心に余裕がなくなってしまう
いい人でいようとするがゆえに、
頼み事を断れなかったりやりたくないことをし続けていると、
自分の体と心に余裕がなくなってしまいます。
そうなると、
- ささいなことにイライラしてしまう
- 苦手な刺激がいつも以上に気になる
- その場から逃げ出したくなる
といった状態におちいりやすくなり、
「いい人でいようとした結果他人に優しくできなくなる」
という矛盾した結果になることも考えられます。
それってすごく悲しいですよね。
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他人にも過度な期待をしてしまう
いつも周りにしっかりとアンテナを張り、
気を配り、せいいっぱい頑張っている時ほど、
相手にも同じこと求めてしまう傾向にあります。
せっかく仲良くしてくれている人も、
- どうしてそんな言い方をするんだろう(自分だったらこういうのに)
- どうしてこういう行動を取れないのか(自分だったらこうするのに)
- 全く周りのことを見ていない
なんて視点で評価し始めてしまうと、
基本的には好感度は下がる一方です。
そうなると心を許せる人、好きだと思える人は少なくなり、
自分自身はさらに苦しい心境になっていってしまいます。
HSPさんが「いい人」をお休みするためにできること

では、「いい人」でいることでHSPさんの心が疲れてしまわないように、
自分自身でできる工夫にはどんなものがあるでしょうか。今回は、
- 自分の気持ちを大切にする
- 上手な断り方・離れ方を身につける
- ありのままの自分を受け入れてくれる人を大事にする
の3つの視点をご紹介していきます。
自分の気持ちを大切にする
まず大前提として
自分の本当の気持ちがわかるのは自分だけ
つまり、自分が何を求め、何に安らぐかを知っているのは自分だけ。
その気持ちを1番上手に満たせるのも自分です。
また、自分がいっぱいいっぱいになっていること、
辛い・悲しいと感じている気持ちも、
まずは自分がキャッチしてあげないことには、
対処し、周りに助けを求めることもできません。
なので、人との関わりにおいても、
- この人といると気持ちが重くなる
- この人に近づくと必ず何かを頼まれる
- 一緒にいても楽しくない
なんて自分の心の声に注意深く耳を傾けてみてください。
そして、そう思った人に対して「いい人」である必要はありません。
自分の心の声を無視して「いい人」でいた結果、
精神的に追い詰められたり、体調を崩したりしてしまうと、
元通りに立ち直ることは難しくなってしまいます。
自分の心は自分で守る。
そのために一定の人と距離を置くことは何ら悪いことではありません。
上手な断り方・離れ方を身につける
自分の周りにいる誰かに嫌な思いをさせたくない。
もしくは自分が嫌われたくない。
などの理由で頼まれたことを断れなかったり、
苦手な誰かから離れられなくなってしまったり
することはないでしょうか。
そんなあなたに知って欲しいことが1つあります。
あなたが何を断っても、誰から離れても、
誰か特定の人に致命的な心の傷を負わせることはほぼありません。
もちろん、あなたに明確な悪意があれば別ですが、
そうでもなければ、あなたが断った仕事は他の誰かが引き受けるだろうし、
あなたが離れた人の話は、別の仲のよい誰かが聞いてくれます。
あなたが全ての人の頼みを引き受け、
思いを受け止める必要はどこにもないのです。
なので、あなたが何かを断ったり、誰かから離れたその瞬間
「あなたが」苦しくならないように。
そのために、相手の気持ちを害さない断り方や
拒絶ではない離れ方を身につける必要があります。
自分の許容範囲に収まるものごとを、
心地よいと感じる人がたくさん周りにいる状況でできるようになれば、
「いい人」でいることでストレスを感じる機会はグッと減るでしょう。
ありのままの自分を受け入れてくれる人を大事にする
関わる人全員に好かれる必要はない
わかってはいるけれど、やっぱり割り切れないですよね。
では、こんな風に考え方を変えてみるのはいかがでしょうか?
関わる人全員と仲良くなる必要はない
嫌われてもいいとか、こちらが冷たい態度をとってもいいとか、
そういうことではありません。
そんなことしてきつい言葉をかけられたりした日には
自分がすっごい傷つきますもんね。笑
ただ、「苦手だな」と思った人と無理に仲良くなる必要はありません。
挨拶を交わし、必要な時だけやり取りする。
それ以外の関わりは持たない。
無理して相手のいいところを見つけたり、ご機嫌を取ったりしない。
そうやって自分の心に正直に、ドライとも言える人との関わりを続けて
残ってくれた周りの人が、
あなたがありのままでいて心地よく過ごせる人たちです。
そしてあなたは、
その人たちと良い関係を築くためにコミュニケーションをとり、
たくさんの時間を共有することにだけ持ち前の共感力を
注げばいいのではないでしょうか🌼
まとめ

今回は、
ということをお伝えしました。
「いい人」でいること自体は悪いことではありません。
この記事でも紹介しましたが
「いい人でいたい」と思うその根底には、
他人の幸せを心から願い、喜ぶことができる
HSPさんの共感力が大きく関係しています。
つまり、「いい人でいたい」という心意気自体は
紛れもなくHSP気質を持つからこその長所だと言えるでしょう。
ただ、いい人でいたいがために、
自分の心の声に反した行動を取ったり、
誰かの願いや言葉でいっぱいいっぱいになることはとても悲しいことです。
だから、自分の心を守るために「いい人」をお休みする勇気を持つ。
それだけ心の隅っこに置いてもらえればと思います。
1番優先すべきは自分の幸せ、ですよ😉
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:「いい人でいたい」という気持ちは、見方を変えれば周りの人に対する思いやりの表れでもあります。他にも、HSPの気質があるからこその素敵な魅力をたくさん紹介しています。あなたも自分の長所を見つけてみませんか?
【参考文献】
・上戸えりな HSPの教科書 株式会社Clover出版(2019)
・エレイン・N・アーロン著 / 明橋大二訳 ひといちばい敏感なあなたが人を愛するとき 青春出版社(2020)
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